ファスティング（断食）の頭痛の原因は？具体的な対策も

こんにちは、やまさか薬局の薬剤師・山坂寛信です。

「始めて断食をした時に頭痛がして中断してしまった」

「ファスティングをする度に頭痛がする…」

「これからファスティングをするが、頭痛にならない方法があれば知りたい」

ファスティング （断食）をしていると、頭痛や吐き気がすることがあります。

この記事では、ファスティング中に頭痛が起こる原因と、頭痛になったときの対策、ファスティングによる頭痛を防ぐ方法についてお伝えします。

ファスティング中、ナトリウムとカリウムのバランスが崩れ、”塩分不足”になると、頭痛やだるさを起こすことがあります。

塩分が不足してしまうと、体内に保水できなくなり、脱水症状を起こすしてしまうのです。

ファスティング中は、酵素ドリンクと併せて水分の摂取も行いますが、塩分が足りない状態で水をたくさん飲めば飲むほど、脱水症になるリスクは上昇します。

あなたはいつもコーヒーや緑茶、紅茶などを飲む習慣はありますか？

日常的にカフェインを摂取している人は、離脱作用により頭痛やめまい、吐き気、だるさなどの症状が出てしまうことがあります。

1日1杯でも離脱作用は起こり得ますが、摂取する量が多ければ多いほど、症状は現れやすい傾向があります。

カフェインが原因の場合は、だいたい2〜3日くらいで症状が治ることが多いようです。

酵素ドリンクの摂取量が少ないと、血糖値が低下します。

それにより体内の脂肪が分解されケトン体が増加。

この状態になると、血液が酸性に偏ってしまうため、頭痛や吐き気、めまいといった症状が起きやすくなってしまいます。

また、逆に酵素ドリンクを一度に多量飲んだ場合も、血糖値が上昇し、血圧が高くなることから頭痛が起こることがあります。

酵素ドリンクは、適量をこまめに飲むようにしましょう。

そして、水分もしっかり補給することが大切です。

酵素ドリンクには必要な栄養素が含まれていますが、たくさん汗をかくなどして、塩分が不足しているように感じられる場合は、塩分を摂取してみてください。

例えば、ミネラル豊富な塩、梅干し、味噌などを少量口にしてみると良いでしょう。

酵素ドリンクを原液で飲んだり、一度に飲んでしまうと血糖値が上昇し、血圧が高くなることで頭痛が起こりやすくなります。

酵素ドリンクは、必要量を水で薄めて小まめに飲むようにすると、血糖値が安定するので、頭痛を防げますよ。

カフェインが原因で起こる頭痛は、時間の経過により治ることが多いですが、1週間以上経っても症状が治らないようであれば、少量のカフェインを摂取してみると良いでしょう。

コーヒーはカフェイン含有量が多いので、ウーロン茶や煎茶、紅茶などをコップに半分程度飲んでみてくださいね。

以下の食品をファスティング開始2週間前、最低でも1週間前から控えるようにすると、頭痛を起こさず体調の安定した状態で快適にファスティングを行えます。

⚫︎カフェイン

カフェインを日常的に摂取している人は、頭痛を起こしやすいので、ファスティングに向けて徐々に飲む量を減らしていきましょう。

カフェインの含まれる主な飲み物は以下の通りです。

コーヒー、緑茶（玉露、抹茶、煎茶、ほうじ茶、玄米茶など）、ウーロン茶、紅茶、エナジードリンクなど

⚫︎白砂糖がたっぷり含まれた食べ物

白砂糖たっぷりの甘い食べ物を毎日のように食べている人は、低血糖による頭痛が起こりやすい傾向があります。

甘いスイーツの代わりに、フルーツやさつまいもなど、血糖値を上げづらい加糖の含まれる食品を摂りましょう。

これらの食品は、ビタミン類や食物繊維が摂れるのも嬉しいですね。

ただし、食べ過ぎはカロリーオーバーになってしまいますのでNGです。

【白砂糖が多く使用されている食品】

ケーキ、クッキー、プリン、アイスクリーム、ジュース、菓子パン

また、意外かもしれませんが、ケチャップやピザ、パスタソースなどにも白砂糖が多く含まれているので要注意です。

寒い時期にファスティングを行う場合は、体の冷えによって頭痛を引き起こすことがあります。

酵素ドリンクに、水と、ファスティング中は水分を多く摂取するので、体が冷えやすい状態になります。

ファスティング前から体を動かす週間をつけたり、ファスティング中も少し散歩をしてみるなど、体を動かすことで冷えを改善できます。